「花咲くいろは」17話の演出 言葉にしない美しさと言葉のある可笑しさ

2クール目になっても変わらず面白い「花咲くいろは」について

今回のコンテは出崎フォロワーとして有名な西村純二さんだけど
自分はたぶん「出崎演出」なるものは分かってないから、単純にグッと来たところを

水、空の美しさ 光の美しさ

リアルで実写っぽい描写ではないけれど、いろはは上手く夏の旅館を表している
見たままを表現できるのが実写だとしたら、思い出的にデフォルメされた美しさがあるアニメ

劇中でも思い出として扱われているものであれば

水の青さと(太陽の)光の白さ、空の青さと雲の白さ
縁さんのエピソードがあったせいか、余計綺麗に感じる


光や水などの美しさというのはもちろん、17話に限ったことではない
例えば15話では、夕日が影を落とす描写がある

17話で見られた青と白とは違い、光の赤と影の黒、という対比がはっきりと現れている

ドラマの中には可笑しさを仕込む

ここまでの美しいシーンには会話がなかった
言葉がないシーンでは巧みな演出で美しさを表現するが
言葉のあるシーンでは笑わせようとしてくるのが、いろはの面白いところ

たぶん当事者は必死に話をしているんだろうけど
そんな場面を見せられたって普通は誰も感動しない
だからこそ止め絵で笑いを誘ったり

三者的で視聴者的な巴さんが団扇を仰ぎながら冷静にツッコミを入れたりする

終盤でも同じような構成の場面があった
当事者は真剣だけど

三者は呆れてる(緒花やなこちからの三段オチでみんちを持ってきた)


飛行機の飛ぶ感動的なシーンで次郎丸さんが原稿をまだ書いていたなんて笑いどころも

こういうのは巧い終わらせ方だと思う

まとめ

花咲くいろは」は1クール目から演出的な見所は満載だった
青鷺さんの謎は永遠のテーマ

いろはは公式でも言われているように「青春群像劇」
主人公が縁さんのエピソードに2話も使ってるところからも、縁さんが未だに青春真っ只中な感じがする
これは、今回の女将の「成長した」という言葉や、親として行動するところにも現れている

この記事では単純に面白いと感じた場面に注目したけど、17話にもコンテ的な良さは多かった

心を空っぽにして適当に観る人も、気合いを入れて観る人も、みんな楽しめる良い作品